イエス・キリストの容姿

映画に出てくるイエス様を見ながら、実際はどんな方なんだろうという会話を聞きながら、以前読んだ記事を思い出しました。

ローマ帝国の時代に、ユダヤの総督が書いたイエス様の描写と言われているそうです。非常に興味深いと思いました。

 

「荒野の泉Ⅱ」カウマン夫人(4月17日)より引用

「近頃、ユダヤに、まれに見る高潔な人格者が住んでいます。彼の名はイエス・キリストと言い、人々は彼を預言者のひとりと思っています。しかし、彼の信奉者たちは、神の子と信じ、愛し敬っています。彼は、墓から死人を生き返らせ、さまざまな病人たちを言葉で、またある時は手で触れる事によって、いやしています。彼は背が高く姿がよく、物静かで敬虔な容貌でした。彼の髪の色は釣り合う色とては他にないほどの珍しい色の、上品なカールの波状で、彼の頭によく似合っています。そして、ナルジ人の習慣にならって、髪は前の方にゆるやかに流れています。額は広く、顔は大きく堂々とした顔の彫の深さでした。頬にはしみやしわなどなく、赤味を帯びていて、美しく、鼻と口とは均斉がとれていて、よく調和しています。彼の顔ひげは、髪と釣り合っていて、あごの下の方に伸び、熊手のように真ん中から枝状に分かれています。彼の明るい薄青色の目は澄んでいて、穏やかで輝いており、清潔さと威厳のある男らしい成熟した人でした。彼の体格は完全で、魅力的で、両手両腕は頼もしく見えます。彼は威厳をもって人を戒め、柔和に人の相談相手となります。彼が語る時、それが言葉であっても、行為であっても、有弁になされ厳粛です。彼が声を出して笑ったのを誰も見たことがないが、彼の振舞はいつも快活そのものです。しかしまた、時々人々の面前で涙を流すことがあります。彼は穏やかで、慎み深く、賢明な人物です。人間としての彼の特別な美と天与の完全は、どの点からも普通の人間を超越していました。」

――この記述はローマ帝国時代、ティベリウス王の支配した頃、ユダヤの総督であった、パブリス・レントラスによって書かれたものと信じられています。

「すると、見よ、天が開け、神の御霊がはとのように自分の上に下ってくるのを、ごらんになった。また天から声があって言った。『これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である』」(マタイ3:16-17)

 

・大工の子でいらっしゃったので、イスラエルの家は石でできているため、非常に力仕事で、肉体的には非常に健康でいらっしゃっただろうと推測されています。

 

・また、聖書の中で、イエス様が笑われた箇所がない、ということも印象に残りました。「悲しみの人であった」(イザヤ53章)からでしょうか。

 

イエス様のお姿に思いを巡らす時に、助けになる資料ではないかと思います。